りんかい線「オタクの異臭騒ぎ」だけではなかった。 「コミケで買った本を車内で見ないで」の意味とは?

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   毎年夏恒例の同人誌などの展示即売会「コミックマーケット(コミケ)84」が2013年8月10日から3日間開催され、59万人という過去最高の入場者を記録する大盛況で幕を閉じた。

   開場が東京有明にある東京国際展示場のため、りんかい線(東京臨海高速鉄道)の駅を利用する参加者が多く、今年はオタクの体臭が酷すぎるとして車内での「異臭騒ぎ」がツイッターで報告され騒動になったが、もう一つ、りんかい線に関係するツイートが話題になっていた。

夏休み期間中だから小さな子様も多く乗車しています

   それは、りんかい線のツイッター公式アカウント「りんかい線 公式 お知らせ」に13年8月11日に出された注意事項だった。それはこうつぶやかれた。

「夏休み期間中です。小さなお子様も多く利用されています。買われた本は、電車内ではなくご自宅等でお読み頂きますようお願いします。皆様の優しい心づかいをお願いします」

   これは何を意味するものなのか、ネットでは様々な憶測が流れた。コミケに参加したことのある人たちはピンと来たようで、

「車内であんなもんを広げられるその神経を疑う」
「表紙からしてもう酷いんだわ。 まじで自宅に帰るまで我慢しろよ」
「子供にわざと見せ付けて興奮する変態とかいそう・・・」

などといった感想がネットの掲示板などに出た。

   実は、コミケに出品される同人誌は原作に出てくるキャラクターをアレンジした二次創作ものが人気で、キャラ同士の際どいシーンや、BL(ボーイズラブ)などが描かれることが多い。また、企業が自社製品のPRのためにブースを設置するのが慣例になっていて、新作エロゲーなどのパンフレットや、エロゲーキャラが描かれた紙袋などを配布したりしている。

   長くコミケに参加しているという女性に話を聞いてみると、昔はコミケに参加することは「秘め事」のようなもので、参加した事実や会場でグッズを購入したことなどは知られることのないように注意していた。購入した「戦利品」と呼ばれる人気の同人誌や、会場でもらった紙バック、チラシを持っていることを隠すため、どこにでもあるような袋や、バックを用意して行っている。それは他のオタクも周知徹底しているはずだった。

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