お笑いコンビ「品川庄司」の品川祐さん(41)が、2013年8月13日放送のバラエティー番組「解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ系)に出演した。
小説家や映画監督としての活躍がめざましい一方、最近芸人としての仕事が激減したと自虐している。「俺が嫌われているからだ」と見ているようだが、視聴者からはやっぱり「嫌い」という声が相次いだ。
「スタッフに嫌われてるからいまいち仕事が増えない」
品川さんは「ここ最近仕事が激減してしまった元売れっ子芸能人」という触れ込みで登場した。
自伝的小説「ドロップ」が30万部超えの大ヒット、さらに自ら監督を務めた映画「ドロップ」も興行収入19億円超を記録した品川さんだが、09年10月には月45本だった出演テレビ番組が、13年7月には6本にまで減ったという。東京でのレギュラー番組はなんと「0本」だ。
品川さんは仕事が減った原因について「多分あんまりスタッフに好かれてないってのが1番」という。仲のいいプロデューサーから、品川さんが若手だった頃にADだった人がディレクターやプロデューサーに出世して、その人たちが品川さんが嫌いだからいまいち仕事が増えないんだと指摘されたそうだ。
07年3月の「女性自身」で「嫌いな若手お笑い芸人ランキング」「付き合いたくない、夫にしたくない若手お笑い芸人ランキング」共に2位と、スタッフだけでなく世間からも嫌われているようなデータもある一方、本人は「スタッフの人にお前嫌いだって言われたことない」「一般の人に会った時『写真撮ってください』とかってなるから、そんなに大問題に思ってない」と意外と悠長な様子だ。
ただ、「BSとかCSとか、深夜3時半とか、どこでもいいから冠番組がやりたい。小さくてもいいから自分のお城がほしい」という野望はあると話していた。
新宿2丁目の店で開口一番「俺オカマ嫌いなんだよね」
スタジオでは、品川さんが嫌われることについて、ゲスト相談員のライター・山田ゴメスさんが「才能はあると思うけど、それが自慢げに見えて鼻につく」「映画監督とか作家とか色々やってるけど、結局芸人がダメだったからそっちに手を出している気がする」などの若者の意見を紹介。「新宿2丁目の相談役」やすこさんからは「第一印象が最悪。前私の店に来た時、一番最初の一言が『俺オカマ嫌いなんだよね』って」との声が上がった。
品川さんに可愛がられてきたという後輩芸人、お笑いコンビ「ピース」の綾部祐二さんも「そんなこと言ったら嫌われるよっていうことやっぱ多い。言い方とか表現が…」と指摘した。
それでも品川さんは嫌われることについて開き直っている様子だったが、子役の春名風花さんから「芸能人として仕事をして奥さんと子供を養っていきたいならば、これじゃダメ。芸能人という職業は誰か見てくれる人がいないと成り立たない。芸能界はショービジネスなので観客がいて初めて仕事になる」と言われると、「ごもっともです…」とトーンダウン。また、「今3歳の娘が14~15歳になるまでに嫌われてるのうっすらなくなんないかなとは思う」と、子供のことを思うと複雑、という心境はのぞかせた。
最後に品川さんの妻が書いた手紙が読まれ、「世界中の人があなたの敵になったとしても、私と琥珀(娘)はずっと味方だから」という言葉にスタジオは感動に包まれたが、品川さんは「ありがたいですけど、最終的にこういうので俺好感上げようとしてるみたいになってないですか」と疑心暗鬼になってしまっていた。
おぎやはぎ「品川は腕ある。そこだけは認めてほしい」
2ちゃんねるやツイッターで番組を実況していた視聴者からは、
「面白くないしうるさいので嫌いです」
「そりゃプロデューサー達にも嫌われるよって思う言動多いよね。挑発的だよね」
「品川さんの冗談は冗談じゃなくてマジで人を傷つけるから嫌い」
「嫌われまくってるのに自分をかえようとか謙虚な部分が全然見えてこないんだよな」
「いまだに『斜に構えてハッタリかますオレって、カッコイイだろ?』っていう中学生のレベルから抜け切れてないんだよなw」
など、品川さんを嫌いな理由が多数書き込まれた。
「そんな嫌いじゃないけどな」「かわいそう」という声も少なからず上がっているが、「好き」という意見は少ないように感じる。
一方、これまで芸人仲間からは品川さんを擁護する意見が出ていた。
お笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」は12年2月放送の「ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツっ!」(テレビ朝日系)で、最初は「嫌な奴やった」としつつ、東京のテレビ番組に出始めた頃「品川が細かいエピソードを言ってくれて、『ブラマヨそんなところあるんだ、面白いやん』みたいにやってくれた」と、品川さんに助けられた思い出を語った。
お笑いコンビ「おぎやはぎ」も、13年5月放送のラジオ番組「おぎやはぎのメガネびいき」(TBSラジオ系)で「嫌われる要素があるのはわかる。すごい自慢するでしょ、聞いてもないのに」と言いながら「腕はある。そこだけはみんな認めてほしい」と話していた。
「ナイナイアンサー」のエンディングでも、MCのナインティナイン・岡村隆史さんが「芸能界って嘘ついて好感度上げようとする人も多いんですよ。そんな中で自分の思ってることを素直に言う人が嫌われるって、おかしな時代になりました」と品川さんをフォローしていた。