人気声優の原田ひとみさんがツイッターで生活保護費支給問題に触れ、「病気で働けない人や高齢者の方以外に必要なの?」とつぶやいたところ、ツイッターやネットの掲示板で「受給している人に対する差別だ!」などと激しいバッシングが起こった。ただし、原田さんが語っているのは「正論」で、なぜ批判に晒されているのか分らないと首を傾げている人も多い。いったい何が問題だったのか。
生活保護は病気で働けない人や高齢者の方以外に必要か?
原田さんは2013年8月12日にツイッターで、
「生活保護って、病気で働けない人や高齢者の方以外に必要なの?って思ってしまう。うちも借金出来てお米すら買えない時期も、家族総出でバイトした。不思議でならない」
とつぶやいた。
なぜこんなことをつぶやいたのかといえば、役所に税金払いに行った時に若くて元気に見える外国人が、生活保護を申請している姿を見たからだという。本当に働けない人を支えるのは国の義務だし、自分だって助けたいと思っているが、厚生労働省人口動態調査の2011年統計では日本で1746人が貧困で死んでいる。日本なのに日本人が餓死し、詳しく調べたかどうか怪しい海外の人に生活保護費を支給するのはおかしいし、半端のないやるせなさを感じた、とも付け加えた。
これに対し、原田さんのツイッターやネットの掲示板でバッシングが起こった。主に「病気で働けない人や高齢者の方以外に必要なの?」という部分に対してで、
「不平等な年金って必要なの?なら分かる。生活保護は若い層でも受けられる社会保障だから貴重」
「結局こうやって、正当な理由で生活保護を受けてる人達にもゴチャゴチャケチ付け始めるんだよ」
「生活保護いらないって言ってる人はもし今勤めてる会社が倒産して再就職先が見つからなかったらどうするんだろうな」
などといったものだ。また、今回の発言とは全く関係しない原田さんの容姿や声優としての仕事のことを非難する人も出ている。