大量の汗が蒸発し会場内に「コミケ雲」が発生
さて、コミケの1日の入場者数は20数万人規模で、会場は満員電車のスシ詰め状態。人の波は川のように流れ、汗でグッショリの体と体が擦れあう。また、炎天下でオープンするのを待ったり、ブースとブースの移動で会場の外に出たりするため日焼け止めクリームを塗る人が多い。
女性は汗の臭いを隠すためキツメの香水をつけたりもしている。会場の熱気は凄まじく、湿度も高いためか、11日には「コミケ雲」が発生したとして、ネット上にその写真がアップされた。会場内で大量の汗が蒸発し上昇、天井に付近に設置されたクーラーで冷やされ霧のような状態になった後に雲のように発達していった、というのだ。
コミケに出展し販売しているブースは約3万5000店あるが、10日朝に大行列の末に早くも「完売」となるブースが現れたと話題になった。実は店の商品ではなく、男性用の仮設トイレに置かれた手を洗うための水。汚れた手をどう処理すればいいのか、ツイッターで議論が行われていた。そんなこんなでコミケを丸一日楽しんだ人たちは、「戦利品」と呼ばれる人気同人誌のゲットだけでなく、激しい臭いもゲットすることになるらしい。
実はコミケに来ている人たちにも最大の敵として語られている一つがこの「異臭」だ。これを解決するために、入浴をしよう、とか、日焼け止めや過度な香水を辞めよう、という呼び掛けも出ているのだが、根本的には東京国際展示場をさらに上回る広い会場を探さないことには難しいというのが現状のようだ。