子どもに怯えられてもめげない
人気の秘密はどこにあるのだろうか。再び、東京・原宿に戻る。礼儀正しくお辞儀をしながらオカザえもんが登場すると、歓声を上げたのは多くが若い女性たちだ。中には、オカザえもんとおそろいの「崎」シャツを着た熱心なファンもいる。
グッズの販売コーナーにも、小・中学生~20代と見られる「女子」たちの姿が目立つ。市の担当者も「小さいお子さんや若い女性に特に人気」と分析するように、その異色の出で立ちが一種の「キモかわ」として受け入れられているようだ。まじまじと見つめた後、「……めっちゃカワイイじゃん」とつぶやく人もあった。
ただしその独特の雰囲気ゆえか、中には泣き出す赤ちゃんや、露骨に警戒して近づこうとしない子どもも。オカザえもんはちょっと戸惑いながら(表情はわからないが)、めげずに愛想を振りまいていた。