発展目覚ましいイスラム圏向きの商売が活況 観光客誘致と、日本製品売り込みが2本柱

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キューピー、味の素もインドネシア工場に注力

   キューピーは2010年にマレーシア工場で同認証を取得し、現在はインドネシア工場も建設中で、数年後にはパキスタン、バングラデッシュなどへの輸出拠点にもするという。1969年にインドネシアで同認証を取得してイスラム圏開拓のパイオニア的な存在の味の素も、インドネシア工場の増設、能力増強を進めていて、粉末調味料「マサコ」を2013年から中東に輸出、2014年からは液体調味料「サオリ」も増産する計画。他にも、ヤクルト本社や江崎グリコが東南アジアで同認証を取得している。

   日本国内にも「日本ハラル協会」があり、ひかり味噌(長野県)をはじめ醤油、肉、食肉、カレーなど地場の中小食品関連を中心に、東南アジア市場への輸出を狙って同認証を取得するところが増えている。

   ハラル認証では、2001年にインドネシアで味の素が豚の成分を触媒に使ったとして大問題になり、信頼回復に苦労した例もあり、慎重な対応が欠かせないが、成長市場を開拓するには避けて通れない。

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