映画「ハダカの美奈子」の制作発表記者会見が2013年8月8日、グランドハイアット東京(東京・港区)で行われ、原作者の美奈子さん(30)、主演・美奈子役の中島知子さん(41)らが登場した。
映画は5月刊行の『ハダカの美奈子』(講談社)が原作。美奈子さんはテレビ番組「痛快!ビッグダディ」(テレビ朝日)の「ビッグダディ」こと林下清志さん(48)の元妻として知られる、6人の子を持つシングルマザーだ。ダディならぬ「ビッグマミィ」と呼ばれ、7月からはタレントとして活動している。
作品を邪魔しない程度の「濡れ場」
『ハダカの美奈子』は美奈子さんが半生を振り返ったノンフィクションエッセイだ。幼少期の父親からのDV被害から、荒れた高校時代、最初の結婚と離婚、清志さんとの出会いと別れまでが赤裸々に描かれている。
きょう髪を切ったという中島さんは「美奈子ヘアー」で登場。映画「極道の妻たち」のファンで「濡れ場をやってみたかった」といい、9月発売予定の写真集や、袋とじヌード写真が掲載されている雑誌「FRIDAY」(8月23・30日合併号)を売り込む。映画でも「作品の邪魔をしない程度」の濡れ場に挑戦したいと語る。
森岡利行監督は「親子でも見られるような映画」にするとともに、「大人たちが喜ぶような映画」にもしたいと話す。過激な作品になると予想されるが、酒匂暢彦プロデューサーは「家族で見られる」ことを前提として、別バージョンとして「ディレクターズカット版」を用意することも検討しているという。
製作者と原作者、主役がゴタついている土屋アンナさんの舞台降板騒動を受けて、取材陣から「原作者から要求や要望があったか」と質問されると、美奈子さんは「特には。そうですね、特には」と困ったような表情を浮かべた。作品は自叙伝をもとに作られる「フィクション映画」というが、中島さんの「濡れ場」ばかりが注目されるのは少し不本意なのかもしれない。
中島「テレビ、もちろん出たいです!」
会見当日の朝、中島さんはブログで、
「独立した都合もあって、最近あまりテレビに出てない私どすが、結局、芸能人は、無視されたらおしまいと思う今日この頃どす。頑張りまっせ♪」
と意気込んでいたが、「テレビに出たい気持ちはありますか?」と聞かれると、
「あります。もちろんです」
「テレビ、もちろん出たいです。やらせて頂ければ」
「どこに呼んで頂いても、出させて頂きたい」
と熱っぽく語り、その野心をむき出しにした。
会見を終え、美奈子さんはブログで、
「むかしから子供たちと テレビを見て大すきだった 中島知子さんが私を演じるてくれるなんて なんか申し訳ないっっ。。。。。。」(原文ママ)
と話している。タレントになったといえども、美奈子さんは芸歴1か月の「新人」。芸歴20年の「ベテラン」である中島さんが自分の役を演じるからか、少し恐縮しているようだった。
中島さんはお笑いコンビ「オセロ」解散後、初めての主演作となる。かつてはドラマや映画で演技力を評価されていたが、「洗脳」騒動後も衰えていないのか注目される。
なお中島さん以外の配役はまだ発表できないという。「ダディ」役が誰になるかも注目されそうだ。映画は8月30日クランクインで、11月9日封切り予定だ。