新聞が書かない日中の共同世論調査の中身 日本のメディア「客観的で公平」はわずか25%

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日本人は「好戦的で信用できず、利己的」

   一方、沖縄県・尖閣諸島問題をきっかけに、日中両国の印象は大きく変わった。現在の日中関係を「悪い」と判断する日本人は79.7%、中国人は90.3%で、いずれも2012年から大幅に悪化し、過去9年の調査で最悪の水準となった。

   中国に対して「よくない印象」(「どちらかといえばよくない印象」を含む)をもつ日本人は90.1%(前年は84.3%)。中国人の日本に対する「よくない印象」は92.8%と、いずれも9割を超えた。なかでも、中国人の「日本に対する印象」は2012年の64.5%から28ポイントも悪化した。

   中国人がみた日本の印象で最も多かったのは、「覇権主義」で、前年の35.1%から48.9%に大きく増加。また、「軍国主義」とみている人も41.9%いた。日本を「平和主義」の国とみる中国人は、6.9%しかいない。

   さらには中国人の7割が、日本人を「好戦的で信用できず、利己的」とみているほか、半数以上が「怠慢で、頑固で不正直で非協調的」などと思っている。

   こうした言論NPOの調査結果は、2013年8月5日付の毎日新聞と朝日新聞が報じた。ただ、そこでは「現在の日中関係についてどう思うか」「日本の首相が靖国神社へ参拝することについてどう思うか」などの質問への回答はあるが、日本のメディアには都合が悪かったのだろうか、「自国のメディア報道は客観的か」の問いについては一切報じなかった。

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