「いいね!」水増しは「消費者にとってミスリーディング」
「フェイスブックは、これを防ぐことはできないのか」
との記者の質問には、ラッセル氏は、
「できない」
と即答。かなりの自信を見せた。さらに、自らの顧客も暴露した。ラッセル氏は「いいね!」を有名なオンラインカジノのページにもつけたという。
このオンラインカジノは、有名なボードゲーム「モノポリー」をモチーフにした「モノポリー プラス」。米玩具大手のハズブロ社からライセンスを受けて運営している。「いいね!」の数の多さでカジノへの参加を決める人もいるようで、番組ではアナリストが、
「利用者が使用を決めるとき、31%の人が『いいね!』、再生回数、フォロワー数などの評価や閲覧数をチェックする」
と説明。法律の専門家は「いいね!」の水増しについて
「消費者にとってミスリーディングだ」
と批判した。
番組がハズブロ社に「いいね!」の水増し疑惑について問い合わせたところ、同社は指摘を受けるまでフェイスブックページの存在は把握していなかったといい、
「モノポリーを含むいかなるブランドの利用は、広告規範と法律にのっとったものでなければならない」
とコメント。ほどなくしてフェイスブックのページは削除された。
番組によると、このようなケースはまだまだ氷山の一角のようで、今度、同様の問題が続出しそうだ。