海外企業への抗議成功で「これは効くぞ!」
しかし冒頭に登場した室谷氏によれば、旭日旗が韓国から注目を集めるようになったのは2011年1月、サッカー日韓戦で日本人を侮蔑するパフォーマンスを行って批判を受けた韓国代表・奇誠庸選手が「観客席にあった旭日旗への報復」が理由だと弁解したことが始まりだという。その後、2012年8月、ロンドン五輪でサッカー韓国代表・朴鍾佑選手が竹島領有権のアピールを行い糾弾されたときにも、「体操日本代表のユニホームが旭日旗に似ており、こちらこそ問題」と韓国側は主張した。
「これらの主張は海外では相手にされなかったんですが、韓国内では受けた。その後、韓国人による抗議で海外メーカーの旭日旗風デザインなどを撤回させたことで、日本をおとしめる手段として『これは効くぞ』となったわけです」(室谷氏)
7月28日、サッカー日韓戦をめぐり起こった「旭日旗騒動」でも、韓国外務省報道官が「旭日旗が韓国国民と、過去の日本帝国主義の被害を受けた人々にどのような意味を持つものか、日本はよくわかっているのではないか」と述べるなど、旭日旗「追放」の動きはもはや公然のものとなっている。