「乗り入れ前から修学旅行生とかいっぱい居た」「昔から観光地だよ」
なお、記事で言われているような車でやってくる人がなぜ「電車の相互乗り入れ」の開始とともに増えたのかは不明だ。ただ、代官山エリアは11年12月に「大人の知的好奇心をくすぐる」が売りのオシャレな「代官山 蔦屋書店」が開店してから活気づき、新規出店も相次ぐ。相互乗り入れを受け、「お出かけ先」として注目を集めているのかもしれない。
実際に記者が代官山を訪れると、平日にも関わらずかなりの人が歩いていた。ほとんどはカップルや女性グループで、携帯の地図やガイドマップを開いたり、スーツケースをひいたりしながら散策を楽しんでいた。一方で、マクラーレンの高級ベビーカーを押す母親や、スーパーの袋を抱えて歩く地域住民の姿も見られる。ただ、いずれもファッションには気を遣っているように見受けられ、上下が安物のジャージだったり、キャラクターもののグッズを履いていたり、足元がだらしなかったり、といった「浮いている」印象の人はいない。
駅近辺の飲食店や服屋で聞いてみても、客足が増えたのは確かだが街の雰囲気が大きく変わったとは感じないという。コンビニ店員に座り込みなどで迷惑しているかときいてみると「とくには…」と首をかしげる。いわゆる「ヤン車」も見られず、町を走るのはタクシーかベンツやBMWといった外車だけだった。
ネットでも「乗り入れ前から修学旅行生とかいっぱい居たし。メンズファッション誌片手の中学生にお店の場所とかよく訊かれたな。でもほんとうに『ガラの悪いひと』は芸能人だと思うけどね」「昔から観光地だよここは」と、本当に記事で書かれているようにヤンキーが増えたといえるか疑う向きも出ている。