「拉致解決したら幸せになれるのか」 アントニオ猪木氏が特派員協会で独自見解

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拉致問題は「世界に回って訴える話ではない」

猪木氏は恒例の「1、2、3 ダーッ!」で会見を締めくくった
猪木氏は恒例の「1、2、3 ダーッ!」で会見を締めくくった

   現状の拉致問題解決に向けたアプローチについても、大きく2つにわけて批判。一つ目として、拉致被害者名簿の精度を問題視した。

「日本の拉致(被害者)名簿の中にある、何百人か分かりませんが、数字がどんどん変わっていた中で、日本の中で死んでいる人もいる。そういうような拉致名簿を(北朝鮮側に)提出して解決しようとしても、これは向こう側からした時に『そんないい加減なこと言ってくるなよ』(となる)」

   二つ目として、拉致問題を国際社会に訴えることに疑問を呈した。日朝の二国間交渉に専念すべきだとの立場だ。

「これは二国間の問題ですから、世界に回って訴える話ではない。だったら、チャンネルをしっかりつくって、そこで一対一で話をするような環境を(整えることが重要)。その環境(整備)を私はやってきて、いつでも(拉致問題関係者を)お迎えするという話にはできている」

   また、度重なる独自制裁が意味を失っていることも指摘した。

   その上で、

「『外交に勝利無し』という言葉がある。相手も国民がいる。これは北朝鮮に限ったことではない。日本にも国民がいる。どこは、どこかで落としどころを決めなければ、片一方だけが勝っても、片一方が負けても不平不満が出る」

と述べ、北朝鮮側の立場にも配慮した。

   猪木氏は、おなじみの「闘魂注入」と「1、2、3 ダーッ!」で会見を締めくくったが、どうやら闘魂注入は「寸止め」に近かったらしく、ビンタを受けた司会者は「母ほど強くなかった」と平然としていた。

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