京大食堂「ぼっち席」は現代の救世主? 男女問わず学生いっぱいです

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   京都大学の食堂には、孤独な学生専用の「ぼっち席」がある――そんな話が、ネットで話題になっている。

   きっかけになったのは、朝日新聞の2013年7月27日夕刊に掲載された「『ぼっち席』気楽にランチ 京大学食に1人席、ついたてで周囲気にせず」という記事だ。

「ぼっちは嫌」で便所飯に走る学生も

京大の生協食堂「ぼっち席」の様子。多くの学生たちがいるようだ(7月30日)
京大の生協食堂「ぼっち席」の様子。多くの学生たちがいるようだ(7月30日)

   友人や同級生、サークル仲間などグループでわいわい話しながら食事を楽しむ――学生食堂で普通に見られる、いかにも微笑ましい光景だ。

   もっともその輪に入れるのは、活動的な友達の多い、いわゆる「リア充」学生ばかり。いっしょに食べる相手がいない学生などは、そうした集団を横目に見ながら、ぽつんと一人食事をすることになる。こうした「ぼっち」学生には、集団で座ることを前提とした作りの学生食堂は「食べに行くのが辛い」という声が、以前からちらほら聞かれていた。中には一人で食事をする姿を見られるのが辛いと、空いた講義室に弁当を持ち込んだり、果ては一時期話題になった「便所飯」に走る人もいたり――といった笑えない話も。

   そんな中で登場したのが、京大の「ぼっち席」だ。2012年4月、学内食堂の改修を行った際に新設したもので、テーブルの中央についたてを立てることで、向かいの客の顔を隠し、1人でも座りやすいようにしている。学生からの「1人席」増設を求める声に応え、計60席を特注で用意したそうだ。ちなみに「ぼっち席」は正式名称ではなく、学生がつけたあだ名だとか。

   話題になった直後の2013年7月30日に訪ねてみた男性によれば、午後6時前後の「ぼっち席」には、男女問わず多くの学生が座り、黙々と食事を口に運んでいたという。

「結構年齢が上らしき人もいたんですよね。あれは院生の人なのか、もしかしたら先生とかかも……」(男性)
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