上半期の国内ビール出荷量は過去最低
じつは、韓国でも日本のビールがジワジワと売れているようだ。韓国の輸入ビール市場といえば、米国産の「Miller」とオランダの「Heineken」が代表とされるが、2012年には「アサヒ」(ロッテアサヒ酒類が販売)がそれらを抑えてトップに立った。
2013年の夏はサントリー酒類「ザ・プレミアム・モルツ」やアサヒビールの「スーパードライ」が人気という。
韓国関税庁によると、2013年1~6月のビール輸入額は前年同期比21%増の3951万ドル(約39億円)で、国別シェアで日本は33.5%を占めている。オランダ、ドイツと続いている。
とはいえ、アサヒHD、キリンHDともに悩みは国内のビール販売だ。
両社とサントリー酒類、サッポロビール、オリオンビールの5社がまとめた2013年1~6月期の国内ビール系飲料(ビール、発泡酒、新ジャンル)の課税出荷量は、前年同期比0.9%減の1億9929万ケース(1ケース大瓶20本換算)となり、統計を開始した1992年以来、上半期としては過去最低となった。
ビール系飲料全体に占めるビールの割合は48.2%、発泡酒が13.9%、新ジャンルは37.9%となっている。
6月単月の出荷量も前年同月比4.1%減と低調。梅雨明けが早まったことで7月前半は比較的好調に推移しているというが、これでは海外市場に頼らざるを得ないというのが本音だろう。