ナイフで脅した児童叩いた校長に戒告処分 「可哀そう」「厳しすぎる」の声相次ぐ

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「桜宮高校の問題を受け、処分を厳しくした」

   ナイフの児童以外も頭を叩いた理由について、校長は、1か月前に7人がそのうち1人を仲間外れにしたことをいじめにつながると叱り、今度何かあったら報告するよう求めていたが、報告しなかったからだと説明した。

   校長の体罰が発覚したのは、4日後に今回とは関係ない同じクラスの児童の保護者が大阪市教委に電話して、自分の子どものことを相談したのがきっかけだった。その中で体罰の話が出て、電話を受けた担当者が校長に確認したところ、7人の頭を叩いたことを認めた。

   市教委では、教員委員とも協議して懲戒処分について検討した。その結果、桜宮高校の問題から体罰を許さない学校づくりを進めている中、指導的立場の校長が行ったことは極めて遺憾で、弁解の余地がないと判断して処分内容を決めた。ナイフの児童だけを叩いたとしても同じことだという。

   校長も、管理職の自分が手を上げたことを反省し、自ら退職を決断したという。市教委では、校長は処分が不服だったわけではないとしている。

   ナイフで脅した児童については、ネット上では、警察に通報すべきだったとの声も出ているが、校長は、通報していなかった。児童の保護者にも厳しく注意し、保護者会でも説明したからだという。市教委でも、学校全体で対応する問題であり、校長の判断は間違っていなかったとした。児童の指導については、その場でなされているとして、特に対応は考えていないとしている。

   しかし、市教委には、「処分が厳しすぎる」といった電話やメールが殺到しており、9割ぐらいが批判的な意見だという。

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