1度発売された洋画のDVD・ブルーレイが、邦題を変更して発売し直し―こんな「珍事件」が起こった。
邦題が変わるのは、2006年に発売された「バス男」という米国の映画。「日本一最低の邦題」との呼び声が高かった作品だ。
「面白いけど邦題が最悪」「手抜き邦画タイトル」と酷評
「バス男」のジャケット写真。「キター!」という言葉が電車男を連想させる
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「バス男」の原題は「Napoleon Dynamite(ナポレオン・ダイナマイト)」で、2004年に米国で公開された。「田舎のダサくて冴えない高校生」の友情を描いたコメディーだ。当初はミニシアターで公開されていたが口コミで人気を呼び、全米公開のヒット作となった。
この映画が06年1月、日本に上陸した。20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパンからDVDが発売されたが、タイトルは、当時流行していた「電車男」にあやかって付けられた「バス男」だった。
しかし「バス男」と「電車男」の共通点は主人公がオタクであることくらいで、「バス」が物語のカギを握るというような話でもない。映画ファンからは「何でこんな邦題にしたんだ!」と怒りの声が上がった。
Amazonのレビュー欄を見てみると、「本当に面白い映画!でも邦題が最悪です。電車男の要素なんて皆無なのにブームに便乗しないで欲しいです」「バス男というネーミングは作品とも全く関連性が無い上、電車男の二番煎じのような間違った印象を受けてしまう為、凄く失敗していると思います」「たまたまこの映画が日本に入ってきたときに流行ってた『電車男』を文字って付けられた愛のない手抜き邦画タイトルです」など、「作品はいいのに邦題が…」という感想が多数書き込まれている。