豪華歌手やアイドルが一堂に会した音楽番組「FNSうたの夏まつり」(フジテレビ系)が、2013年7月31日に放送された。
プロデューサーのきくち伸さんが以前表明していた通り、出演者のほとんどが「生歌」を披露した。ところが、視聴者からは「これなら口パクの方がよかった…」という声が少なからず上がっている。
「百恵ちゃんに謝れ!」「のど自慢ですか?」アイドルに酷評
視聴者から嘆きの声が上がり始めたのは、開始から3曲目、歌手のmiwaさんとももいろクローバーZ(ももクロ)のコラボ歌唱でのことだ。
「ももクロが邪魔してるww」
「miwaの歌唱力つぶしとるやないかい!」
など、生歌で挑んだももクロが「下手すぎる」と、ツイッターで話題になった。
ももクロはその後、さだまさしさんと共に名曲「秋桜」も披露したが、「この歌唱力で…。あやまれ!百恵ちゃんに謝れ!!」「ももクロの音程ひどすぎてさだまさしが拷問にあってるみたいだ」など、散々な言われようだった。
ほかにも、「Help me!!」「LOVEマシーン」の2曲を披露したモーニング娘。に「えっ!いまのモー娘。こんなに歌下手なの?」「素人ののど自慢ですか?」。「おいでシャンプー」を披露したアイドルグループ・乃木坂46に「下手くそすぎんだろ?wwwwwww」「文化祭レベルやん」。「Sexy Summerに雪が降る」を披露したジャニーズのグループ・Sexy Zoneには「歌練習せーやwwww」「歌が下手すぎてセクシーじゃない」、槇原敬之さんと共に「どんなときも。」を歌ったジャニーズのKis-My-Ft2には「槇原の美声がキスマイに消されてる」「歌唱力の差がすげえ(笑)」など、アイドルグループに非難が集中した。
千秋「口パクとか歌手じゃないと思ってる」
FNSが「生歌祭り」となったのは、プロデューサーのきくち伸さんが主宰するフジテレビの音楽番組制作スタッフチーム「音組」の意向によるものだ。
きくちさんは13年3月、ブログで「歌手であるからには、フツーに歌えることが絶対条件だと思う」として、自らが手がける音楽番組で「口パク」を受け入れないことを決めたと発表した。
このブログには「生歌大賛成」「見る側としては生歌が良い」など賛同コメントが多数寄せられたが、今回のFNSの醜態を見て「ちょっと思った。がっかりするなら口パクでもいいかもって」「口パクを今までバカにしてたけど、生歌で歌えば良いってものじゃないと言う事を学んだ」「テレビで見る分には下手な生歌より上手な口パクでいい」といったツイートが投稿され、「口パク容認」に転向する人が増えたようだ。
一方、「それでも生歌がいい」という声も根強い。タレントの千秋さんがFNS放送中、ツイッターで「口パクとか歌手じゃないと思ってる。歌手志望より。」と投稿した。これに対し、「その通りです」「口パクするぐらいなら歌うな!!って思います」「私も同感。歌い手って書いて歌手ですもん。歌わないと」など、同意のリプライが寄せられている。