明治が「志願したい大学」5年連続1位 女子や、文系・理系別でも「完勝」

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進学率アップで志願者の変容も

   かつて大学志願者のトップといえば、早稲田の指定席だった。慶応などに比べて学部数や定員が多く、入試問題も比較的平易で、「頑張れば受かるかもしれない」という期待が受験生にあったからだろう。とりわけ地方出身の受験生にとって早稲田のブランド力は高く、日東駒専など中堅私大を受験する高校生も、東京に行った「記念受験」と称して、早稲田を受験するケースも多々あったという。

   明治も入試問題の平易さや定員の多さでは早大と似ており、入試問題が難解なうえ定員が少ない慶応や上智などに比べて受験しやすいと感じることも人気の理由かもしれない。実際、明治の全学部統一入試と上智の一般入試が重なった場合、「上智が第1志望の受験生以外は、安全重視で圧倒的に明治を選ぶだろう」(現役大学生)という。

   1960年ごろまでは大学進学率は10%程度にすぎず、大学受験には、それなりの気構えと勉強の積み重ねが必要とされた。それが70年ごろには20%前後に。さらにその後も伸び続けて、現在では50%超となっている。「人気大学」の変化の背景には、こうした進学率のアップと、とにかく「入りやすい大学」を選ぼうとする受験生が増えるなど、志願者の意識が変化してきたこともありそうだ。

   駿台予備学校によると、2013年度入試で全国の主要私立22大学の志願者数は3年ぶりに増加したが、早慶は志願者が減少。明治は4年連続最多だったが、実数は学部新設にもかかわらず3年連続で減少した。「明治は既存学部の比較では大幅に志願者が減少している。規模が大きい難関大を敬遠する近年の受験生気質が影響している」(駿台予備学校情報センター)との指摘もある。果たして来春の入試でも明治が早稲田を制して5年連続の日本一に輝くか。「受験の早明戦」が気になるところだ。

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