「システム変更は必要だが、勘弁して欲しい」
賛同する声としては、「これは切実だなあ」「まあ常識的な名前を付けろってこったな」といったものから、「極端な当て字は不可にすべきだと思う」との意見さえあった。一方、疑問としては、「これシステム自体がまずいだろ…」「ニーズにこたえられるスキルを有していない」「名前をつけるのは親の自由」といった声が出ていた。
ツイートした植田育也さんは、システム不備の指摘については、こう悩みを告白した。「救急隊からの情報をiPadででも伝送すれば字は伝わるが、変換にカスタマイズされた辞書がないとできないし・・・二重IDは医事課が操作すれば直りますが、夜間休日に働かせると、その対価を払う資源が不足します」。
一方で、ツイッターユーザーから、漢字に頼らず、現場で名前の読み方を聞いてもらい、「朝日のア」といった和文通話表を使えばいいと指摘されたことには、こう答えた。
「『和文通話表』を周知してコミュニケーションを正確化することは必要だと気づきました。これはコストを上げずに明日からでもできるので改善しようと思います」
とはいえ、植田さんは、「確かにキラキラネーム登場に対応してシステム変更が必要でしょう。まあでも勘弁して欲しいです」として、あくまでもキラキラネームを子どもにつけるのは止めてほしいと訴えている。
ところで、救急医療現場では実際、患者の取り違えなどは出てきているのか。
消防庁の救急企画室では、取り違えについて「聞いたことがない」として、こう言う。
「救急隊は、名前のほか、生年月日や住所を聞いて、取り違えないように注意しているはずです。また、病院に伝えるときは、カタカナで伝えることが多いと思います。漢字が求められるのは、病院に着いてからでしょうね」