「キラキラネーム、頼むからやめてください」。こども病院の救命医が患者取り違えの危険性があるとしてツイッターでこう訴えたことに、様々な意見が出ている。
キラキラネームを巡っては、いじめの対象になったり、就職が難しくなったりするといった指摘も出て、論議になっている。今度は、医療現場からも疑問の声が出てきた。
「患者のIDを作り間違えてしまう」
キラキラネームに苦言を呈したのは、静岡県立こども病院で医師をしている植田育也さんだ。植田さんは、2013年7月30日のツイートで、J-CASTニュースの記事をリンクで紹介した。
記事では、芸能人らが「空詩(らら)」「宝冠(てぃあら)」、「澄海(すかい)」などと名付けていることをテレビのワイドショーが取り上げたことをまとめてある。
これに対し、植田さんは、救急隊から電話が来ると、こうしたキラキラネームでは患者のIDを作り間違えてしまうと指摘した。後で作り直すと2つのIDができて、患者取り違えの危険性が増すとして、「電話で伝わる名前にしてください!!」と訴えた。
すると、このツイートはたちまち反響を呼び、8月1日夕現在で2万5000ほどもリツイートされている。
植田さんは、ツイッターでさらに事情を説明し、救急隊との電話で名前を読めないばかりでなく、漢字も難しくてなかなか伝えられないケースがあると明かした。どうしようもない場合は、「救急患者『ア』」などと呼んで、仮IDを発行することもあるという。ただ、これは行き倒れなど名前不詳の患者のための裏技だとしている。
キラキラネームへの苦言については、ネット上で賛否両論に分かれた。