「シャブ&飛鳥の衝撃」―2013年8月1日発売の週刊文春に、こんな衝撃的な見出しの記事が掲載されている。
現在活動休止中の音楽ユニット「CHAGE and ASKA(チャゲアス)」のASKAさんが深刻な薬物中毒で、薬物を吸引する様子を盗撮したビデオをネタに暴力団関係者からゆすられているというのだ。衝撃的すぎて、にわかには信じられない内容だ。
復活ライブ延期も薬物問題が原因?
ビデオの内容は、病的に顔がむくんだASKAさんが、白い結晶のようなものをパイプに入れ、ライターであぶって煙を吸引。ASKAさんに結晶が入ったビニール袋を渡したある男が「あのさあ、もうそろそろ、いいんでないかい。シャブはもうやめたほうがいいっしょ。体ほんとに、ボロボロになっちゃうよ」とASKAさんに語りかけている、というものらしい。
ビデオが流出した理由は、ASKAさんと同級生で、薬物を融通していた暴力団関係者と取り引きをめぐってトラブルになり、怒った関係者が隠しカメラを仕込んでASKAさんの元に乗り込んだ。関係者は13年3月頃、盗撮ビデオを使ってASKAさんをゆすろうとしたが、その交渉も上手く行かなかったという。
文春の記者はASKAさんを直撃、そのやり取りも掲載されているが、支離滅裂さをうかがわせるものだった。
チャゲアスは09年、「ソロ活動を充実させる」という理由で無期限の活動休止を発表した。13年1月に活動再開を発表し、8月に7年ぶりのライブを行う予定だったが、ASKAさんが「一過性脳虚血症の疑い」と診断され、開催延期となっていた。実はこのライブ延期も、薬物使用をとがめたCHAGEさんとASKAさんの間でトラブルがあったため、と書かれている。
ただ、文春の記事が事実とすれば、音楽業界を揺るがす前代未聞の大事件だ。チャゲアスの所属事務所に事実確認を申し入れたが、担当者不在ということで話は聞けなかった。
(13年8月2日追記)その後、所属事務所はチャゲアスの公式サイトで「報道の内容は事実に反しており、大変遺憾です。弊社としてはこれらの報道に対し、厳重に抗議いたします。」とのコメントを発表した。