「2次元のキャラクターとは絶対付き合えないのに、熱狂的になれるなんてすごい…」
とあるジャニーズファンが漏らしたという言葉がツイッターで広まり、2次元のキャラクター愛好家が反発の声を上げている。
ジャニーズのタレントは実在、キャラクターは非実在で「架空」という違いはあるが、「ジャニオタだって付き合えるわけじゃないんだから同じだ」というのが「2次元オタク」の言い分だ。
「ジャニとは付き合えるって思ってるのかwww」
「ジャニオタの友人が言ってた『うたプリファンの人すごい、プリンス様たちとは何があっても付き合えることはないのにあんなに熱狂的になれるなんて…』がじわじわきてる。」
2013年7月30日、「2次元オタク」とみられるツイッターユーザーがこんなツイートを投稿した。
2次元とは絵・画像の漫画・アニメキャラクターを指す。「うたプリ」とは「うたの☆プリンスさまっ♪」という女性向け恋愛ゲームで、テレビアニメ化もされた人気作品だ。アイドルを目指すイケメンキャラクターが多数登場し、それぞれのキャラクターに熱狂的な女性ファンが付いている。「ボーイズラブ」需要も大きい。
そんな「うたプリファン」についてジャニオタが「理解できない」と言ったことに、「2次元オタク」からは反発の声が上がった。「ジャニオタもジャニーズ事務所の面々とは何があっても付き合えないけどな…」「自分たちは付き合えるとでもw」「ジャニとは付き合えるって思ってるのかワロスwww」など、「お前らだってジャニーズと付き合えるわけじゃないだろ」と思う人が多いようだ。
このツイートがリツイートなどで広まっていくと、2ちゃんねるにも議論のスレッドが立てられた。「オタって付き合う事を目標になるもんなんか?」「3次元でも一般人がジャニーズと付き合うことってまずないだろうにな」など、やはりジャニオタの発言を疑問視する意見が多く、「手が届かないからイイもんなんだろ」「ロマンって手に入らない物にこそあると思うんだ」など「オタク心理」の分析や解説も書き込まれた。
V6三宅「アイドルに熱中するのは擬似恋愛」
アイドルなど実在する人のオタクと「2次元オタク」との間では同様な論争が度々ぼっ発しており、マンガ「銀魂(ぎんたま)」でも取り上げられたことがある。
オタク同士の討論会で、アイドルファンが「アニメとかゲームとか、2次元の女の子に恋をしている人たちは意味がわからない。結局2次元の女の子に恋焦がれても成就しない、時間のムダ」と言ったのに対し、2次元オタクが「アイドルを応援してればいつか結婚できるとでも思ってるのか。叶わない恋をしてるという点で同じ穴のムジナ」と言い返し、乱闘騒ぎになるという場面があった。今回話題になったツイートで、このシーンを思い出したという人も多かったようだ。
ちなみに、過去にはジャニーズのタレントの口からも「アイドルとファンの恋愛は叶わない」という旨の発言があった。
V6の三宅健さんが、13年1月放送のラジオ番組「三宅健のラヂオ」(bayfm)で、「うちの嫁はV6のおっかけで、コンサートがあると私を置いていろんなところへ行ってしまう」という相談メールに対し「全く見知らぬ人と奥さんが浮気するくらいなら、叶わぬはずのアイドル達に熱を上げてくれるほうがどれだけ健全か」「アイドルに恋して熱中してるのは擬似恋愛」と諭していた。