視聴者は本物が見たいしわくわくしながら楽しみたい
「大事な試合だからこそサッカーに精通した評論家や記者を用意すべきだったのに、出てきたのはお笑いコンビ。フジとしては女性や子供の視聴が増えると考えたのでしょうが全くの失敗で、いまフジが凋落している原因を全く理解していない。そりゃあサッカーファンは呆れて逃げていきますよ」
視聴者やサッカーファンをなめているからこうしたコメンテーターを用意する。さらに試合が始まると煽って盛り上げることに一生懸命で、試合内容を適切に説明、表現する姿勢が不十分で、フジの放送には見切りを付けたという視聴者が出ていた、と分析している。
視聴者は本物が見たいし、そしてわくわくしながら楽しみたい。それを実現しているのが「半沢直樹」なのだという。俳優として油の乗っている堺さんを主役に起用しそして当たり役として定着しつつあるし、脇を固めているのが香川照之さん、北大路欣也さんといった名優。何といっても台本がしっかりしている。これはフジテレビのやり方と真逆で、
「フジはサッカーに芸人を出して視聴者に媚を売っているが、半沢は大人の鑑賞に耐えうる『本物』を目指している。実は、大人の鑑賞に堪えうるものは子供も、ドラマにあまり興味のない人たちも引き込んでしまうのです。それが今回の視聴率の差でしょう」
と肥留間さんは分析している。