楽天とアナリスト、まだ会えない?
投資家向け広報(インベスター・リレーションズ=IR)は、企業経営に占める株価の比重が高まるなか、企業が円滑な資金調達を行うため、投資家が必要とする情報をすばやく的確に提供して株主と良好な関係をつくる狙いがある。
情報開示は、基本的には企業側の自由(法定開示を除く)なので、IRを上手に活用すれば、良好な企業イメージづくりに貢献できる、とされる。
実際にIRの優良企業は株価が高い場合が少なくないというから、企業経営にとってはないがしろにはできないし、アナリスト・レポートなどに神経質になるのも無理からぬところはある。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券のアナリストを「出入り禁止」にした楽天は、7月24日現在も、そのアナリストとは面会していないようだ。同社は「この件はプレスリリースにあるとおりです。それ以外のことについては、コメントを控えさせていただきます」と話している。
一方、三菱UFJモルガン・スタンレー証券も、「個別の案件のことなので。こちらからとくにコメントすることはありません」としている。