偽人民元、国内に持ち込まれている可能性も
とはいえ、中国人の多くが「わからないように使ってしまえ」と考えているのであれば、偽札は他のお札に混じって流通し、回り回って日本円に換えないまま国内に持ち込まれている可能性もありそうだ。
ただ、日銀では中国・人民元は取り扱っていないため、国内で偽人民元が出回っているかどうかはわからないとしている。
ちなみに日本でも偽札とわかった場合は、最寄りの警察か、日銀の本支店に届ける必要がある。偽札は没収となり、その分の金額も保証されない。
一般に、偽札であることを知らずに使ったことが明らかであれば、罪に問われることはないが、わかっていて使えば、「偽造通貨行使罪」(無期または3年以上の懲役)に問われる。
国内で発見された偽札(日本円)は、2012年が1950枚、1550万3000円分。13年は1~3月までに、2000円札を除く1万円札~1000円札が262枚、151万2000円分が発見されている。