英ウィリアム王子とキャサリン妃の第1子の名前が「ジョージ・アレクサンダー・ルイ」に決まり、世界中がお祝いムードに包まれている。「じょうじ」「ジョージ」という名の日本人からも喜びの声が上がっている。
「おしゃれな街」として人気の東京・吉祥寺も「ジョージ王子にあやかるぞ!」とノリノリだが、「ジョージタウンの異名を持つ吉祥寺」という一部報道がネットユーザーの目を引いた。地域活性化の話はそっちのけで、「ジョージタウンなんて聞いたことないぞ!」と盛り上がっているのだ。
10数年吉祥寺在住でも「聞いたことない…」
ジョージ王子にあやかって吉祥寺が地域活性化に意気込んでいると報じたのは、2013年7月26日付のスポーツニッポンだ。
「意外なところで鼻息を荒くしているのは『ジョージタウン』の異名を持つ吉祥寺(きちじょうじ、東京都武蔵野市)だ。」
この一文がネットユーザーの目に留まり、「ジョージタウンなんて、今はじめて聞いたがw」「ジョージタウンなんて言わないっつーの」「くだらねぇ」など、ツッコミの書き込みが相次いだ。
10数年吉祥寺近辺に住むという20代男性に聞くと、「『池袋』を『ブクロ』と言うように吉祥寺を『ジョージ』と略すことはあるが、『ジョージタウン』というのは聞いたことがない…」と、困惑気味に話していた。
松本隆作詞「懐しのジョージ・タウン」という曲も
全く浸透していない呼称のようだが、吉祥寺を指して「ジョージタウン」が使われている例も確かにある。
1980年、松本隆さん作詞、筒美京平さん作曲で、中原理恵さんが歌う「懐しのジョージ・タウン」という曲が発売されたが、この歌詞が吉祥寺について歌ったものだった。
賃貸情報サイトで検索してみると、吉祥寺には「パレスジョージタウン」「テラスジョージタウン」「ジョージタウンアネックス」など、「ジョージタウン」という名の付いたアパート・マンションがヒットする。
「ジョージタウン」はさておき、武蔵野市の地域活性化を目的とする組織「武蔵野市観光機構」に地域活性化策について話を聞いた。
吉祥寺では現在、俳優の徳山秀典さんを起用した「絶品探偵の美味しい悪戯(イタズラ)」というグルメ企画を行っている。この企画での徳山さんを模したキャラクターの名前が「ジョージ」ということで、今後ジョージ王子とジョージくんを絡めて何か企画していこうと考えているそうだ。
ちなみに、「ジョージタウン」という呼称については「我々が言ったものではなく、記者が書いたこと」とのことだった。