TERU「ルールが厳しくなればなるほど、若い世代の投票率が悪くなるのでは」
なぜこうも対応が分かれるのか。東京都選挙管理委員会(都選管)は一般論として「子連れの投票が禁止されているわけではない」と話す。公職選挙法(公選法)第58条は、投票所に入れる人間を「選挙人、投票所の事務に従事する者、投票所を監視する職権を有する者又は当該警察官」と定め、例外として「選挙人の同伴する幼児その他の選挙人とともに投票所に入ることについてやむを得ない事情がある者として投票管理者が認めたもの」としている。つまり、この「幼児」をどこまでと捉えるのかが主な問題となるわけだ。
「社会通念上ということになるので具体的な定義はありませんが、小学校低学年以下くらいでしょうか。お子さんにもよりますが小学校中・高学年になってくると、さすがに幼児とは……。ただ、判断は各投票所におかれた投票管理者にゆだねられていますので、常識的によほどということがなければ、大目に見るケースが多いでしょうね」(都選管)
そもそも第58条の規定は、第三者が投票所に出入りすることによって、選挙人の投票に心理的な圧迫が加えられるおそれがあることや、投票の秘密の保持、投票所の秩序の維持等の観点から設けられている。
この趣旨を考えると、一部投票所の対応は杓子定規な感じがする。「子連れの方が投票率上がるし、子も投票するのが当然と思って育つやろ」「投票率を上げるためには子連れダメなんてあり得ないよ」――ネットでは、こんな見方も複数出た。若年投票率の低下が指摘される中、今回の参院選投票率は52.61%と戦後3番目の低さを記録。TERUさんも冒頭のツイートに併せ懸念を示す。
「投票する時のルールが厳しくなればなるほど、若い世代の投票率が悪くなるのではないか?と懸念してしまうのは、僕だけでしょうか?」