三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループの3メガバンクが、2013年4月の日本銀行の「異次元の金融緩和」をきっかけに国債の保有残高を大幅に減らしたことがわかった。日本経済新聞が7月26日に報じた。6月末の残高は合計で約90兆円と、3月末から2割圧縮した。
大規模な金融緩和を進める日銀の国債買い入れに積極的に応じたことが背景にある、という。三菱UFJは4~6月に国債の保有額を約8兆円削減。三井住友は6兆円超、みずほも5兆円規模で圧縮した。
ただ、国債残高を減らした分の資金の大半は日銀の当座預金に振り替わっており、外国債券や株式への資産シフトは進んでいない。また、国内融資も増加基調にはあるものの、国債の減少分を穴埋めするほど資金需要は起きていない。