「楽天のリターゲティング広告が、ずっとクリックした覚えがない女性の過激な下着が表示されてるよ。何かの陰謀だよこれ」――2013年7月中旬頃から、楽天広告が卑猥だとしてネットで話題になっている。
楽天は22日までに対処し、現在ユーザーから問い合わせのあったものについては表示されなくなっているようだが、いったなにがあったのか。
Tバックや紐パン下着を着用した男性や女性の画像が表示
インターネットのQ&AサイトYahoo!知恵袋を見てみると、2013年7月中旬頃から「買った覚えもないのに、知恵袋を開くと右端に楽天のかなりエロい下着の広告が出ます。何ででしょうか」という相談が複数書き込まれている。情報をまとめると、Tバックや紐パン下着を着用した男性や女性の画像が表示されていたようだ。肌色の面積がかなり多く、刺激的に見える。実際、これら広告画像を用いて状況をまとめた「Naverまとめ」ページは、アダルトにあたるとして一時非表示設定にされてしまった。
「ここ1週間前から突然、検索したことすらないアダルト系の卑猥な下着とかの広告がたくさん表示されるようになりました」――こう知恵袋に書き込んだ女性は、楽天の広告には今まで閲覧した商品やそれに近い商品が表示されるときいていて、これまではその通りOL向けの服を頻繁に購入していたので服や化粧品などが表示されていた。それなのに、突然上記のような広告が出たため、あわてて閲覧履歴・購入履歴を確認したものの、やはり思い当たるものはなかった。しかも、同居人はおらず他の人が検索した可能性もない。心あたりがあるとすれば、2ちゃんねるやいわゆるまとめサイトを閲覧したことくらいだという。「それともウイルスなどでしょうか?それとも特に検索してなくても普通に表示されるものなのですか?」と戸惑いを見せる。
この他にも、「昨日からネット上にでてくる楽天カードの広告の画面がエロい下着姿の男性や女性になっているのですが、非常に不愉快なので消したいのですが方法がわかりません。今すぐ抹消したいので教えて下さい」といった質問があり、ツイッターにも「男性用のはれんちな下着の写真が出るようになってた!!なんでええ!?慌ててお菓子やらコスメやらを見に行ったら、人に見られても大丈夫な広告欄になったけど…」「楽天の広告で検索してもいないエロ下着出すのやめてくれませんかね…」などと困惑する声が相次いでいた。
ネット広告のうちとくに商品紹介については検索履歴や閲覧履歴にもとづいて表示される――という仕組みはネットユーザーの間では広く知られている。その上、楽天の広告は大手サイトにも表示される。そのため、身に覚えのない広告に困惑した人も多かったらしい。