ワンピース完結に不安の声 尾田栄一郎「ラストまで体力持つのか」

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   大人気マンガ・ワンピースについて、作者の尾田栄一郎さんが「ラストまで体力が持つのか心配」とする発言をした。ネットでは尾田さんの健康を案じる声が相次いでいる。

   尾田さんは1997年に「ワンピース」を週刊少年ジャンプで連載開始して以来、休載が少ないことで有名だった。ところが、2013年に入って体調不良による休載が2回あった。

「作者急病のため、ONE PIECEが休載」

   3月18日発売のWJ16では「作者急病のため、ONE PIECEが休載となってしまいました」と断りがはいり、5月23日にはWJ2号と27号での休載を発表。公式サイトでは理由を扁桃周囲膿瘍で入院するためとし、「不覚です!少々我慢しすぎて事態を悪化させてしまいました。ただ今痛ェ治療を続けております。次回せっかく新展開なのに、早く読んで欲しい気持ちでいっぱいです」などとコメントしていた。

   尾田さんは2012年頃からすでに体調に不安を感じ始めていたようだ。漫画家の松本大洋との対談で、「毎週19ページを仕上げるのはしんどくないか?」ときかれて、「しんどいですねー。ぼく自身、肉体的にはこれまでのようなペースで仕事を続けるのが難しくなってきているんですよ。でも、この勢いというか、追い詰められた感じをゆるめてしまうと面白さも半減してしまうんじゃないかという気もしてて。本来なら、毎週仕上げるページを減らしたりしたいんですが・・・どうすべきか、悩んでいるところです」と告白していた。

   また、13年に入ってからも、「(ワンピースの)ラストは長くなれば長くなるほど面白くなる」としつつ、「そうです。面白いですよ。最終章は。長くなれば長くなるほど面白いラストになると思うので。面白さは心配していないんですが、僕の体力がそこまで持つのかどうかが、唯一の心配ごとです」とインタビューに応えていた。

「書き込み量減らしてその分休めその方が作者と読者の両方にとって良いこと」

   そのためか、5月の休載時にはネットでファンから「やっぱ働きすぎだって」「これはホントにまずいかもしれないね」「いっそしっかり休んでくれたらいいのに安心して最後まで読みたいし」「尾田は書き込み量減らしてその分休めその方が作者と読者の両方にとって良いことだ」などと心配する声が上がっていた。

   ただ、尾田さんはインタビューで「忙しくないとダメなほうですか?」との問いに「締切に追いつめられた時に飛び出すひらめきとか、馬鹿力についつい期待してしまうんですよね。時間ギリギリのところで凄いアイディアをひらめいたり、勢いのある絵が描けたりという経験が積み重なっていくと、その瞬発力に期待してしまう。でもそれを引き出すには、さらなる苦境に身を置くしかなくて。その結果、どんどん苦しくなってしまうんです」とも答えていて、休めばいいというものでもないのかもしれない。

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