騒ぎの伏線は関口氏の「ねじれ国会も良い」発言?
安倍首相が意図的に「釣った」のかどうかわからないが、憲法九条には、
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、 国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」 「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」
という2つの項目がある。改正草案では第一項でも多少の修正はされており、首相は、「精神」は変えていないと言いたかったようだ。二項については改正草案で自衛隊を国防軍に変えるなど、改正を考えていると述べた。
実は、今回これだけ騒ぎが大きくなったのには伏線があったようだ。この日の午前中に放送された「サンデーモーニング」で参院選の特集が組まれた。現在の国会は衆議院は与党が過半数の議席を占めるが、参議院は過半数に達しない「ねじれ国会」になっているということを取り上げ、海外メディアの記者の、
「ねじれ国会解消はある意味良いことだが、反面、与党の他の政策が通りやすくなる」
というインタビューを流し、番組の最後では、
「僕はねじれがなくなると・・・ねじれだってあったほうが良い時もある」
という関口さんのコメントを放送した。この中身についてネットでは、反発が起きていたことがあって、安倍首相と関口さんの「直接対決」で溜飲を下げた人もいたようだ。