花王が「中国優先」で新商品 日本で売ってない紙おむつ投入

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

もはや「日本製」ではダメ?

   花王の中間所得層向け「メリーズ 瞬爽透気」は、価格もそうだが、商品性でも中国の消費者を「満足」させたようだ。

   同社は「衣料用洗剤もそうですが、日本製と中国製とでは(商品内容が)違います」と話す。これまでは新しい技術は日本で商品化してから海外で販売しても通用していたが、これを見直し、現地のニーズにあわせた商品開発を行うようにした。

   中国では幼児の肌のトラブルを嫌って通気性にこだわる母親が多いことから、日本用ではまだ取り入れていない最新の技術を採用して吸収性などの基本機能を充実させたうえ、内側の表面を凹凸にして肌との接触面を減らすことで通気性を大幅に向上した。もはや「日本製」「日本仕様」では、現地の消費者は納得しないということらしい。

   また、販売手法も見直し、「メリーズ 瞬爽透気」では中国全土で卸チャネルを有する上海家化聯合と提携。同社の販路を活用することで、販売地域を広げた。

   花王は「新工場の稼働などで急に(売り上げが)伸びたというわけではなく、トータルで投資してきた成果がここにきて徐々に表れてきています」と話している。

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