コンビニエンスストアに備え付けられた防犯カメラの画像を、ツイッター上で許可なく公開したとみられるアルバイト店員がインターネット上で非難されている。
写っていたのは、サッカー日本代表の香川真司選手のようだ。有名人の来店を自慢したかったのかもしれないが、防犯とは関係ない使い道のうえ写った本人の確認もとらずに流出させてしまっては「1発レッドカード」だろう。
個人情報保護法違反を問われる恐れも
ネット上に公開された画像は、確実に香川選手だと言い切れるほど鮮明ではない。だがツイッター上にアップした男子大学生は、日時まで入れたうえで「私のバイト先に香川真司がご来店しました」と書いていた。画像は店内の防犯カメラのものと思われる。
防犯カメラで撮影した映像で個人が特定できるものを公開する場合、個人情報の利用目的を本人に通知するのが原則だ。このケースでは、写っていたのが香川選手だとして、本人に公開を通知したとは思えない。そうなれば個人情報保護法違反を問われる恐れが出てくる。しかも画像を公開したのはアルバイト店員。本来デリケートであるはずの個人情報を、何の権限もないままいとも簡単にネット上にさらしてしまう行為そのものがまずい。
案の定、ネット上ではアルバイトの男子学生に集中砲火が浴びせられた。騒動が拡大してから本人はツイッターのアカウントを削除したようだが、もともと実名でツイッターに登録していたうえに出身校や在籍している大学の学部などが書かれていたようで、あっという間に特定されてしまった。
店員やアルバイトがツイッターで有名人の来店情報やプライベートの行動をこと細かに報告したり、悪口を書いたりした事例は過去に何度も繰り返された。今回のように、店内の防犯カメラの画像を無断でネット上にさらしたケースもある。2011年、タレントの中川翔子さんがコンビニのレジの前に立つ姿が写った画像がツイッターで流されたと報じられた。2012年にはアイドルグループ「ももいろクローバーZ」のメンバーがコンビニに来店したときの防犯カメラの画像が、やはりツイッター上に公開されている。