高齢者のフリーセックスには下地があった?
パンチ、プレイボーイが1960年代にしきりに取り上げていたのが、北欧スウェーデンやアメリカのヒッピーたちのフリーセックスだった。高齢者のフリーセックスには下地があったのだ。
では、「セックスを自由に楽しむ高齢者の群れ」はこのまま増え続けるのか。性文化人類学者のキム・ミョンガン氏はこう話す。
「リタイアしてこれまでやり残したことは何だろうと考えたとき、高度経済成長を支えた世代、団塊世代は、仕事は会社人間といわれるほどやったし、マイホームも建てて家族も一応は養った。では、恋愛はどうか。ここで二極化するんです。若いころに恋愛経験豊富でセックスを楽しんだ人は『もう、いいよ』となるのですが、『そこだけはもの足りない人生だった』という人が、男女とも少なくないんです。
まだ体力もあるし余命も長い。気持ちが若ければ気力は異性に向くんです」
高齢化問題を担当する自治体幹部は「若年性老人と呼んでいるのですが、元気な高齢者は本当に多いですね。75歳以下でヨボヨボは1割以下ですよ」
エロスと煩悩はやはり死ぬまでついて回るのか。こうした高齢者はこれからいよいよ増えそうだ。
「団塊世代が70代、80代になっていきますからね。彼らこそフリーセックスの草分けですから、高齢者のフリーセックス時代はこれから本格化しますよ」(キム・ミョンガン氏=前出)
いずれ、「老人パンチ」「プレイオールド」なんて週刊誌が登場するかも。