「過去に成功したものをひっぱりだしてきたような番組ばかりやっている」
肥留間さんによると、「最近のフジテレビは過去に成功したものをひっぱりだしてきたような番組ばかりやっている」。確かに、今クールにはショムニのほか、やはり99年から続く人気ドラマシリーズ「救命病棟24時」を目玉にラインアップしている。前クールでも「家族ゲーム」に、トレンディドラマの代表格「東京ラブストーリー」主演の鈴木保奈美を女優復帰させ主演に起用して話題を呼んだ。バラエティでは「料理の鉄人」をリバイバルした「アイアンシェフ」の事実上の打ち切りが記憶に新しい。
こうやって古いものを安易に持ってくれば受けると思っているから、ショムニは「甘い」。人気ドラマシリーズの視聴者は、作品の登場人物が今はどうなっているのか――というのが気になって見る。それで期待をしていたら、20代のタレントが出てきて「ショムニじゃなくなっちゃった」というがっかり感が低迷の一因というわけだ。
「昔のメンバーのままやるか、江角も変えて全部新しくするかにすればよかった。これはキャスティングの失敗です」
さらに、肥留間さんは「設定そのものが時代にそぐわず、無理がある」とバッサリ。
「江角が年を取りすぎている。46歳にもなって、企業ならふつう管理職とかになっていて、ドタバタと上とケンカする年齢ではない。30台前半のつっぱり姉ちゃんなら猿知恵や小狡さが笑えるわけでしょう。でもおばさんがそれやると、ただの悪知恵だから、笑うに笑えない。あんたまだそんなことやってるの?と視聴者だって冷めた見方をします。それに、今の時代にあんなことやっていたらすぐクビですよね」
では、どうすれば「ショムニ」の起死回生が図れるのか。比留間さんはこう提案している。
「江角マキコはスタイルがいいから、今でもミニスカートが似合うけど、そろそろロングスカートのほうがいいかもね」