2013年1~6月の全国百貨店売上高は前年同期比2.3%増の3兆20億円と、2年連続で増加した。日本百貨店協会が7月18日に発表した。安倍政権の経済政策「アベノミクス」に伴う景況感の改善を追い風に、高級腕時計や宝飾品など高額品の好調な売れ行きがけん引した。
商品別では、高級時計を含む「美術・宝飾・貴金属」が15.2%増、輸入ブランドのバッグなど「身の回り品」が6.7%増と急伸した。「衣料品」は1.6%増だった。
ただ、日本百貨店協会の井出陽一郎専務理事は、「高額品販売への依存度が高く、このままで震災前の水準に戻すことは困難」と指摘している。
なお、同時に発表した6月単月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比7.2%増と2か月連続のプラスだった。夏のセールが6月中に始まったことや気温の上昇で夏物衣料がよく売れた。