アメリカの自動車産業の中心地・デトロイト市が、2013年7月18日、慢性的な財政難で資金繰りに行き詰まり、連邦破産法9条の適用を申請した。負債総額は180億ドル(日本円で1兆8000億円)を超え、アメリカの自治体の財政破綻としては史上最大となる。
デトロイトはアメリカ中西部に位置し、アメリカ最大手の自動車メーカー、GM=ゼネラル・モーターズが本社を構えるなど、アメリカの自動車産業を象徴する大都市として知られている。
しかし、2009年にはGMが経営破綻に追い込まれるなど、地元経済を支えてきた自動車産業の衰退が長期化。人口の減少が続いており、1950年のピーク時には180万人を超えていた人口は現在、70万人以下に落ち込んだ。このため税収も減少していた。