「韓国批判」候補の選挙ポスター次々破られる 「しばき隊」メンバーは関与否定

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   日韓国交断絶などを訴える政党候補者の選挙ポスターが次々に破られていると、ネット上で騒ぎになっている。疑われた「レイシストをしばき隊」メンバーは、関与を全否定しており、今のところ真相は不明だ。

   参院選公示から5日目となる2013年7月8日、維新政党・新風代表の鈴木信行候補はブログで、選挙ポスターをビリビリに破られるケースが数件あったと明かした。

「本日もレイシストポスターびりびり破き」

選挙ポスターが次々に
選挙ポスターが次々に

   もちろん、ポスターを破れば、公選法違反(自由妨害)になる。鈴木候補は、「これは犯罪なのにね」と漏らし、警察に被害届を出したと報告した。翌9日のブログでは、政党ホームページまでも何者かに壊されたと明かしている。

   一方、何らかのポスターを破ったと頻繁につぶやくツイッターユーザーがネット上で話題になった。嫌韓ヘイトスピーチへの抗議活動をしている「レイシストをしばき隊」のメンバーとみられる男性だ。

   「レイシストのポスターびりびり破きなう」。この男性は11日にこんなツイートをすると、連日のようにポスター破りの報告を繰り返した。

   「俺のレイシストポスターびりびり破きは、スーパーパーフェクトテクニック」「本日もレイシストポスターびりびり破き、皆さまお疲れさまでした」…

   そのツイートは、20件ほどもあり、複数が関わっているようにも読める。

   そして、鈴木候補が14日、コリアタウンとも言われる東京・新大久保で街頭演説に立つと、翌日には、ツイートの男性を含めたしばき隊のメンバーが集まったと2ちゃんねるのスレッドに写真つきで書き込まれた。スレでは、鈴木候補のポスターが実際に破られている写真が数点アップされ、この男性らによるものではないかと次々に非難の声が上がった。

   実際、鈴木候補のポスターはどのくらい被害に遭っているのか。

「家でびりびり破いてただけ」

   維新政党・新風の広報担当者は、取材に対し、公示日の翌日から被害が出て、これまでに都内全域で200枚近くが破られたことを明らかにした。1日平均十数枚が破られているといい、ホームページ被害も含めて、所轄の警察署にその都度届けているとした。

   犯人像については、こう答えた。

「うちのポスターだけが狙われているようですので、政策に反対している人が犯人ではないかと思っています。男性のツイートについては、『不愉快なので、通報した方がいい』と支持者からよく電話がかかってきます。しかし、犯人については、憶測で申し上げることはできません」

   ヘイトスピーチで批判されている在特会については、「組織が違いますので関係ないです」と言う。街頭演説などでしばき隊から非難されたことには、「韓国批判が気に入らないのでは。日の丸を持っていれば一緒に見えるのでしょうが、どこが差別になるのか聞きたいぐらいです」と話した。

   一方、ツイートの男性は2013年7月17日、自らのブログで「僕は断じて選挙ポスターを破いたりしていない」と関与を明確に否定した。在特会会長やヒトラーなどを含め、レイシストとするポスターを「家でびりびり破いてただけ」だとした。警察などにもそう説明したといい、ネット上の非難については、「その気になれば、名誉毀損で法的対処できる」とも言っている。

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