「今後、2~3ヵ月くらいに、日本で自然災害が起こります」――アメリカの予言者、ロン・バード氏がこんなツイートを日本語でおこない、ネットで脅える人が相次いでいる。
同氏は米誌Forbes(フォーブス)で紹介され、東京スポーツの取材も受けたことがあるそうだ。いったいどんな男なのか。
ホームレス生活から日本で売れっ子の占い師に
フォーブス誌の記事などによると、ロン・バード氏は1959年、ニューヨークの生まれ。17歳のときに父親を亡くし、自宅がなくなって、母親とともに2年ほどマンハッタンの路上でホームレス生活を送ったことがある。占いの才能は母親のヨラーナさん譲りで、彼女は「ニューヨークのサイキッククイーン」と呼ばれ、有名デザイナーや日本の大手電機メーカー創業者などを顧客にかかえていたという。
バード氏は日本語を話すことはできず、ツイートも日本人の協力者に翻訳してもらっているが、実はクライアントの半数は日本人だという。きっかけは、テレビ朝日の番組に出演したことだ。番組の企画で、アメリカ起きた未解決の殺人事件の再捜査に協力し、犯人をつきとめた、とされている。
バード氏は個人的な持ち物、たとえば写真や名刺に触れたり、そして質問への反応を精査したりして予言をおこなう。クライアントは外資系証券のマネジメントディレクターや日本のゲームメーカー社長など幅広く、i‐mode携帯ブームや、社長人事などを的中させてきた。その他、ブラッド・ピットやケルシー・グラマーといったハリウッドセレブの相談にも応じているらしい。
最近では国際情勢や日本という大きな単位で予言をおこなうことも多く、2010年11月には東京スポーツ紙に対して「中国の日本への圧力強化」「北朝鮮の新たな脅威の誕生」「オバマ大統領に迫る危機」との予言を披露した。記事が掲載された3日後、北朝鮮は韓国延坪(ヨンピョン)島を砲撃、7日後にオバマ大統領がバスケットボール中の事故で12針のケガを負った。
さらに、2011年3月の週プレNEWSの記事によれば、バード氏は11年3月8日に「どうしても今、日本の人々に伝えたいことがある」と緊急来日、10日に「日本は大きな転換期にきていると思う。そして、残念だが、その転換の前に日本の人々には非常に大きな障害が起こると感じるんだ」などと話していたという。