米TV局を「人種差別だ」と訴えたアシアナ航空 航空機事故巡り目立ってきた「米韓対立」

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会社の評判傷つけられたのは「事故を起こしたからだ」

   アシアナ航空が開設しているフェイスブックの英文ページには、訴訟提起に関する声明はない。だがユーザーのひとりは「操縦士氏名の誤報問題で会社の評判が傷つけられただって。それは自分たちが事故を起こしたからでしょう」と反発。「この訴訟は(事故という)本当の問題から目をそらすためで、犠牲者は顔に泥を塗られて頭にきている」と厳しいコメントをページに書き込んだ。

   これにはいろいろな意見が寄せられた。賛同者はアシアナについて「恥だ」「くだらない訴え」と浴びせた。一方で、テレビ放送で差別的なジョークが流れた点を「子どもじみた冗談ではすまされない」と重く見る人もいる。「今回の提訴は不快な差別に対抗するものだ」と、事故とは切り離して考えるべきとの主張もあった。

   アシアナ機の事故発生後、韓国と米国の間では今回の騒動を含め、どうもギクシャクした状態が続いている。NTSBがこれまでに公開した情報では、機体のトラブルが確認されなかった半面、操縦士のミスではないかと疑われている事実が続々と明らかにされている。これにはアシアナ本社のみならず韓国政府も不快感を隠さない。

   韓国国土交通省は7月14日、NTSBに抗議の書簡を送った。事故調査は「客観的かつ公平に行われなければならない」と主張し、定期的に情報を提供するよう求めた。これまで操縦士のミスが原因だとにおわせる発言がたびたび出ていたことに、くぎを刺したものだ。

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