楽天・三木谷社長、サイバー藤田社長…  IT社長なぜか参院選にのめり込む

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   楽天の三木谷浩史社長やサイバーエージェントの藤田晋社長ら、IT企業のトップが参院選にのめり込んでいる。

   2013年7月21日に投票日が迫る参院選から「ネット選挙」が解禁。それもあって、政治とIT企業の「距離」がグンと縮んでいるのは間違いないのだろうが、手紙のやり取りや選挙カーに乗っての応援演説などと、力が入っている。

サイバー藤田社長、初の選挙応援

IT企業のトップが参院選にのめり込んでいる。(写真は、サイバーエージェント・藤田晋社長のブログより)
IT企業のトップが参院選にのめり込んでいる。(写真は、サイバーエージェント・藤田晋社長のブログより)

   「ネット選挙」の解禁で、多くの政治家が有権者との「接点」を、インターネットを通じてつくっている今回の参院選。「ネット選挙」の実現を、いわば「黒子」として支援したIT企業の社長たちが、リアルな世界の街頭演説や選挙カーによる遊説に汗を流している。

   7月7日、楽天の三木谷社長とサイバーエージェントの藤田晋社長は、JR渋谷駅前で参院選東京選挙区に民主党から立候補している鈴木寛氏(49)の街頭演説に参加した。

   東京は激戦区。三木谷社長は、アベノミクスの「3本の矢」の成長戦略を練る産業競争力会議のメンバーでもある。自民党支持の印象が強いが、「鈴木さんは、われわれがプロ野球に参入したときも力になっていただいた。これからの規制改革で、党派を超えて、われわれの味方として力を発揮してくれると思う」と、肩入れする。

   一方、サイバーエージェントの藤田社長はこの日が初めての選挙応援だった。「鈴木氏とは政策の考え方が一致している。新経連(新経済連盟)をあげて応援する。選挙に行ってほしい」と訴えた。

   藤田社長は自身のブログで、「マイクを渡され、渋谷の街頭で気持ちよく声を張り上げました」と、感想を漏らしている。

   ただ、「民主党の支持ではない」ことも記し、「今回の選挙は自民党に単独過半数を取るくらい大勝してほしいと願っています。もう決められない政治とは決別して強いリーダーシップを発揮してほしい」と、自民党に期待しているという。

   それもあってか、自民党比例区から立候補しているワタミの渡邉美樹前会長にも手紙を送っている。

   渡邉氏は7月10日にブログを更新し、藤田社長からの手紙を、御礼を添えて披露。そこには、「経営者をやっていると、自分中心的に言えば政治家になるメリットは全然理解できません。全く儲からないし、メディアから叩かれるし、街では見知らぬ人から罵声を浴びることもあるし。でも、震災の時、政治のリーダーシップのなさを目の当たりにして、日本の経営者も、その経営力やリーダーシップを政治に活かして社会に貢献すべきだ、と、考えるようになりました」と、渡邉氏を激励している。

ホリエモン、維新の会・橋下代表と対談か?

   IT企業のトップは、東京選挙区から立候補した民主党の鈴木寛氏への応援に力が入っている。グリーの田中良和社長も、ニコニコ生放送の番組で鈴木寛氏と対談。元ライブドア社長の堀江貴文氏も2013年7月9日のツイッターで、「すずかん、こと鈴木寛さんの事務所のすずスタに立ち寄る。民主党で大変だろーけど頑張って欲しいね!」などとツイートしている。

   また、12日には日本維新の会の橋下徹共同代表と「来週、(「維新なチャンネル」で)対談決定?」とつぶやいた。

   楽天の三木谷浩史社長が代表理事を務める新経済連盟(新経連)はもともとインターネット関連企業を中心に構成される経済団体だ。ネット選挙の解禁とともに、医薬品にかかる通信販売の規制緩和など、「インターネットの規格をグローバルスタンダードにしていく」ことを掲げている。

   ネット選挙の実現に漕ぎ着け、現在は医薬品のネット販売の全面解禁を狙っている。

姉妹サイト