アニメ・マンガなど日本のポップ・カルチャーへの関心が背景
中国の日本語学習者は、アニメ・マンガなど日本のポップ・カルチャーへの関心を背景にした学習動機や、「将来の就職」等経済的・実利的理由に支えられて、大学を中心に伸びたという。
今回の急増について、国際交流基金はこう説明する。
「中国の日本語学習者は高等教育機関、いわゆる大学や大学院に多い。第二外国語として高校などで『やらされる』のではなく、自分の好み・意思で勉強する人が増えていると言える。また、今回の増加の背景には、中国での大学進学者数が増えていることもあげられると思う」
マンガ・アニメの二次創作やオリジナル作品を発表できるSNS・Pixivを見ると、「日本語が苦手です」などと自己紹介にかきつつ、日本語で二次創作マンガやイラストの説明文を描いている中国人ユーザーは少なからず見られる。
彼らの間には「全裸待機」「禿げ萌えた」など、そういったコミュニティのネットスラングも使いこなしている人もおり、確かにマンガ・アニメへの関心から日本語を学習しはじめた人はいるといえそうだ。
日本のネットでも意外だと驚きつつ「経済と政治は違うことがハッキリ」「国がやってることと国民が考えていることはちがう」と歓迎する声も上がっている。
また、中国出身の経営コンサルタント・宋文洲氏も「たくさんの日本ファンが中国にいる。彼らのためにも憎悪煽りを止めよう」とツイートしていた。