主催の時事通信社「こちらの準備不足」
また、民主党を離党後に無所属で岩手から出馬した平野達男候補は、時事通信社に対し、中止した理由を明らかにし、その経緯をホームページに載せるよう求めたことをフェイスブックで明らかにした。
実際、自民党が司会者の人選に難色を示して参加辞退を指示したというのは本当なのか。
4選挙区の候補者事務所に取材すると、滋賀の二之湯武史候補側は、党本部から2013年7月11日昼過ぎに、人選の問題から参加を考え直すよう指示があり、時事通信社に辞退することを伝えたことを明らかにした。その結果、時事側が党本部に中止させてほしいと連絡したそうだ。
一方、三重の吉川有美、愛媛の井原巧、岩手の田中真一の3候補側は、時事側が中止と言ってきただけで、それがなければ、ネット討論会には参加するつもりだったと取材に答えた。
自民党本部の報道局では、取材に対し、参加辞退の指示を出したことについて「その事実はないです」と全面的に否定した。
「うちは、ネット討論会を歓迎しており、候補者4人とも出るつもりだったと聞いています。時事通信社から11日の13時に連絡があり、準備不足などから自主的に中止したとしか聞いていません。各方面に聞きましたが、圧力をかけたり、辞めろと言ったりしたことはないとのことでした」
時事通信社の社長室では、「こちらの準備不足で、候補者をそろえられず、討論会の形式を満たせなくなって、やむなく中止したということです」とサイトなどと同様な説明を繰り返した。自民党側が司会者に難色を示したかについては、「関知している話ではありません」と答えた。人選に問題がなかったのかについては、「申す立場ではないです」と言っている。