安倍首相は「生まれてきてはいけない存在」 韓国野党議員のトンデモ暴論に批判

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   安倍晋三首相と朴槿恵大統領は「生まれてきてはいけない」存在だった――こんな暴論を韓国の野党議員が吐き、問題となっている。

   発言したのは、韓国・民主党の洪翼杓院内報道官だ。朝鮮日報や聯合ニュースなどの記事によれば、洪氏は2013年7月11日、記者会見の中で、安倍首相の祖父・岸信介元首相と朴大統領の父・朴正熙元大統領を取り上げた書籍に言及した。

安倍首相と朴大統領はよく似ている?

「生まれてきてはいけなかった」暴言を韓国議員から浴びせられた安倍首相
「生まれてきてはいけなかった」暴言を韓国議員から浴びせられた安倍首相

   この書籍『岸信介と朴正熙』では、戦前・戦中に満州にいた岸元首相と朴元大統領について、「鬼胎」との言葉で形容していたという。洪氏はこれに触れ、

「あの本には『鬼胎』という表現がある。生まれてくるべきでない人が生まれたという意味だ。当時、日本帝国主義が建国した満州国というかいらい国家に、鬼胎の朴正煕と岸信介がいた」

と解説した。さらにその「(生まれてきてはいけない)鬼胎の子孫」である安倍首相と朴大統領が現在日韓の首脳になり、そろって祖父・父の時代に「逆戻り」しようとしているとして、2人を岸元首相と朴元大統領と同一視する形であげつらった。

   この発言は相手の「生まれ」を否定する人格攻撃だとして、たちまち批判が広がった。与党・セヌリ党は12日の国会日程をストップ、検察などへの告発も示唆するなど、韓国政界は大混乱だ。洪氏も「大統領に対する個人攻撃と受け取られたなら遺憾だ」と釈明する。

「とばっちり」安倍首相への気遣いはなし

   ところで韓国内では朴大統領への「人格攻撃」を批判する声は大量に上がっているが、同時に攻撃された安倍首相への気遣いの声はほとんどない。仮にも他国の首脳を間接的とはいえ「生まれてはいけない存在」とまで言ったのだから、国際問題になりかねない失言と捉えるのが普通のはずだが、こちらは特にお咎めがないらしい。

   それどころか、与党の崔炅煥(チェ・ギョンファン)院内代表は「国民が選んだ大統領を、極右発言で我らが公憤の的となっている安倍首相といっしょにするとは……」と発言しているほどだ。

   こうした発言に日本のネット上では、「これはひどいヘイトスピーチ」「これ先進国なら確実にアウトだよね」など、批判の声が上がり始めている。

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