オールスター出場決定を喜んでいた
孫ほど年齢の離れたダルビッシュ投手にチクリとやられた張本氏に、7月18日号の「週刊文春」が突撃した。ツイッター上で投げかけられた「あのコーナーは何のためにあるのかな? けなすため?」との疑問には「いいことはいい、悪いことは悪いとはっきり言うコーナー」と趣旨を説明。さらに「若者は書きたいものを書いて言いたいことを言いなさい」と物分かりのよさを見せた。ただし、こう条件をつけた。
「男なら日本に帰ってきて私の前で言いなさいよ。暗闇から石を投げるようなことをしてはいけません」
面と向かって食ってかかるなら「あっぱれ」、自分の知らないところで批判するのは「喝」というわけか。しかもふたりは、同じ球団の先輩、後輩にあたる。張本氏は、北海道日本ハムファイターズの前身となる東映フライヤーズに1959年に入団し、75年まで所属している。先輩に直接文句を言わないことこそ「無礼千万」というのだ。
ただ張本氏は、ダルビッシュ投手を嫌っているわけではない。7月7日の「サンデーモーニング」では、ダルビッシュ投手のオールスター出場決定と伝えられた(その後15日間の故障者リスト入りしたため、欠場が確定的)。すると「よかった。日本人が出ないと(球宴を)見る気がしない」と笑っていた。一方ダルビッシュ投手は、その後ツイッター上で張本氏に関する言及はしていない。
川崎選手への発言について張本氏は、激励の意味だったと明かし、むしろ「早く日本に帰ってきて」と話していた。日本のプロ野球を盛り上げてほしいとの希望だろう。ただ本人は7月10日の試合で9回に決勝打を放ち、勝利に貢献した。「喝」に奮起しての活躍だったかもしれない。ダルビッシュ投手の「かなりチームに必要とされてますよ!」という主張が正しいことを証明した格好だ。