細野幹事長「もう退場してもらっていい」
執行部からすれば「反党行為」とも言える行動で、細野幹事長は強く反発。 7月5日には記者団に対して
「しばらく黙っていてほしい」
と不快感をあらわにし、7月8日に横浜市内で行った街頭演説では、
「これから党の中心は私のような40~50代にさしかかる世代。厳しいが、決めたことはしっかり守っていく」
と、党内のガバナンスを強化する考えを強調。
「それが出来ない方々には、もう退場してもらっていいと思っている」
とまで述べ、菅氏らを念頭に事実上の「退場勧告」まで突きつけた。
それでも菅氏に対しては何の効果もないようで、7月9日には、立川駅で大河原氏の応援演説をしている。
ただ、執行部が実際に「反党行為」を処分できるかは不透明だ。菅氏以外にも、大河原氏の支援を続けている民主党所属議員がいるからだ。例えば7月9日の応援演説では、菅内閣で官房副長官を務めた福山哲郎参院議員の姿も確認されている。福山氏は、ツイッターで民主党が候補として一本化した鈴木氏の応援演説にも出向いたことを強調した上で、
「一方、『大河原雅子』候補とは選挙前から応援に行くと約束をしていました。DV防止法改正や障害者差解消法などで一緒に活動した友人の一人として、立川駅前の街頭演説に伺いました」
と釈明。議員ごとに事情が異なることもあり、仮に処分するにしても難しい判断を迫られそうだ。