微博で荷物持ち出す人の写真が多数
今回の事故では、この原則は守られなかった。事故機に乗り合わせていた電子商取引大手の淘宝(タオバ)幹部は、中国版ツイッターにあたる微博(ウェイボー)に、
「飛行機は急に止まり、機内は混乱状態。私たちも急いで立ち上がって荷物を取った。妻は冷静で、散らかった小物を片付けていた」
と書き込んだ。この幹部が微博で公開した写真では、燃える機体を背に座り込む乗客の姿も。首から一眼レフカメラを下げている男性や、複数のキャリーバッグも確認できる。キャリーバッグは座席の下には入らないため、脱出時に上の棚から、わざわざ取り出したということになる。
この幹部に限らず、脱出の写真を微博に掲載した乗客は多数おり、iPadや免税品の酒を持ち出した例も確認されている。
事故機の乗客の多くが中国人だったことから、この様子が中国のネット上で批判を浴びている。例えば
「乗客が、他人の命より自分に荷物が大事だと思っていることに落胆した」
「外国人、特に米国人は、『中国では人命はカネより安い』ということを知らない」
といったものだ。