地元住民のために、地元の情報を… 動き始めた新しい「地域情報」の形

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   「インターネットで地方から情報発信」「ネットが地方を活性化」。これまでもたびたび語られてきたテーマだ。しかし今、また形を変えて、ウェブ業界で「地域」への注目が集まりつつある。キーワードとなるのは、コンテンツの「地産地消」だ。地元住民のために、地元の情報を、という狙いだ。

   「地域」「ご当地」をテーマにしたウェブサービスはネット黎明期からたびたび注目を集めてきた。

「よそにはない」ものが地元にはある

新たな地域情報サイトとして7月10日オープンした「Jタウンネット」
新たな地域情報サイトとして7月10日オープンした「Jタウンネット」

   たとえば地域ポータルサイトの代表格の1つ「まいぷれ」は、2000年4月に船橋市で産声を上げ、そこからネットワークを拡大、今や北は北海道、南は沖縄まで各地の情報を配信している。

   もっとも一部の例を除くと、こうした「地域情報」サイトは観光情報など「地方から都市へ」型の発信が多く、「地方の情報を、同じ地方の人が受け取る」ネット文化は、なかなか根付いてこなかった部分もある。

   一方で、風向きが変わる気配も感じられる。たとえばかつては、地方にはネットを日常的に利用する人自体が少ない、という問題もあった。しかし最近ではスマートフォンの普及もあって、都市・地方を問わずより多くの人が「普通に」ネットに触れるようになり始めた。スマホの普及率は2012年末時点で全国平均31.4%、少ない都道府県でも20%以上に及び(総務省・通信利用動向調査)、「格差」が急速に縮まっている。

   また近年の「B級グルメ」ブームなどを通じた地元の「食」の再評価、「ゆるキャラ」に代表されるような地方発の盛んな情報発信などを通じ、自分たちの町に「よそにはない」ユニークな「コンテンツ」があることに、当の地元の人々自身が気づきつつある。

姉妹サイト