「お笑いをそのまま選挙に持ち込むのはいかがなものか」 吉本芸人、維新候補応援でのパンツ芸に疑問の声

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演説では、復興予算の問題などを訴える

   富山泰庸氏は、フェイスブックやブログなどでもパンツ姿の安井章二氏の写真を載せている。一方、日本維新の会も、富山氏を紹介する動画をユーチューブにアップしており、その中にもパンツ姿の安井氏が映っていた。

   それは、大阪・高島屋前で2013年7月6日に行われた演説の動画だ。それを見ると、富山氏が「何がびっくりするかっていうと、お前のその格好が一番びっくりするんやで」と突っ込むと、ボケ役の安井氏は「パンツ安井という芸名で芸人の方やらしていただいておりました」と掛け合っていた。

   もっとも、富山氏は演説では、「復興予算、被災地に使われていないんですよ」「命よりも私腹を肥やすことの方が優先されてしまっているのが今の国政」などと熱弁を奮ってもいた。

   富山氏は、米国の名門ペンシルベニア大大学院修了後に、お笑い芸人などをする一方で、東北の被災地に200回以上通って支援活動をしている。そのことがきっかけで維新政治塾に入り、12年の衆院選にも挑戦しており、政治への志はあるようだ。

   現在は秘書をしている安井氏は、取材に対し、パンツ姿の応援についてこう説明する。

「無名の候補者は、駅前に立っても、なかなか話を聞いてもらえないんですよ。選挙カーの上に立ったとき、入り口として、まず注目を集める必要がありました。見た目は失礼に当たるかもしれませんが、軽い気持ちでやったり、有権者をバカにしたりしているわけではありません。被災者の方には、お笑いを届けたりしており、恥じることではないと思っています」

   なお、2人は現在も吉本興業に所属しており、ほかの吉本芸人も応援に駆け付けている。ただ、吉本では、個人的に応援しているだけで、組織的に応援していることはないという。選挙に芸を持ち込んでいることについては、選挙活動に干渉できないので、何とも言えないとしている。

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