改憲ライン「3分の2」も十分視野に
もちろん、世論調査の結果どおりに選挙が進むとは限らない。1998年の参院選では、「楽勝ムード」だった自民がまさかの大敗、橋本政権退陣という屈辱を味わった。そんな「万が一」はないのか。政治評論家の有馬晴海さんは、自民の優位は揺るがないと断言する。
「3年3か月の民主政権で、国民には『政治家は「最低自民レベル」でなくちゃ……』という認識が定着してしまった。今後自民側に大きな失言・失態があったところで、有権者には結局自民以外の選択肢がない。参院選後も、個々の政策をめぐって議論はあっても『自民がやるなら仕方がない』となってしまうのでは」
となると気になるのは、憲法改正発議に必要となる「3分の2」のライン・162議席だ。「改憲派」自民・維新・みんなの3党だけではさすがに届かないが、連立を組む公明が賛成すれば、十分可能性がある。